2010年04月14日

超訳 ニーチェの言葉 白取春彦 (翻訳)

ニーチェなど読んだ事もないのに、書店に平積みになっている姿が美しくて手に取った。
そう、この本は装丁が美しいです。けして豪華な仕立てではないけれど、上品なグレーの地に、渋いシルバーの文字で「ニーチェの言葉」。紙の質感もよく、分厚いのに軽い。なんというか・・品のよさ、というものを感じる一冊です。図書館で借りて読まないで蔵書するのに良いと思わせる・・これはよく計算された作品ですね。ウマイなあ。

で、まんまと手に乗せられて買ってきたのですが内容も中々よろしい。
1ページ一言づつの箴言集となっていて、どこから読んでも良いので、そういう意味でも、これはやはり手元に置いて、気が向いたらパラパラ読む・・という(ニーチェを真面目に勉強した人には怒られそうな)読み方が相応しいでしょう。

詳しくは知らないけれどニーチェというのは、もっとこう・・ニヒリスティックで重たく暗い言葉を残した人じゃないのか・・と思っていたら、物凄く裏切られます。
明るいです。時に軽快ですらあります。真面目で誠実です。愛があります。

「超訳」ですから、「本物のニーチェは違う!」のかも知れませんが、手強い専門の哲学書に挑戦する・・という時間も余裕もない人が、気軽にニーチェ(の一端)にアクセスできるよう編集した、というのはひとつの功績ではないでしょうか。

今回は箴言集なので、メモを取ってしまうと意味がない。とはいえ、一端を垣間見れるよう、特に気に入った言葉を以下に。

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職業がくれる一つのめぐみ

自分の職業に専念することは、よけいな事柄を考えないようにさせてくれるものだ。その意味で、職業を持っていることは、一つの大きな恵みとなる。
<中略>
苦しいなら、逃げてもかまわないのだ。戦い続けて苦しんだからといって、それに見合うように事情が好転するとは限らない。自分の心をいじめすぎてはいけない。自分に与えられた職業に没頭することで心配事から逃げているうちに、きっと何かが変わってくる。
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勝利に偶然はない

勝利した者はもれなく、偶然などというものを信じていない。
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繁栄のヒント

古代ギリシャがあれほど高度な文明を保ち、長い間にわたって繁栄したのは、外国の文化と教養をすべて吸収したあげく、さらに発展させたからだ。
その土台は、豊かな学習だった。<中略>抜け目のない利潤追求のみの経済活動だけが繁栄と発展への道ではないのだ。
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新入学や、新社会人への贈り物とかにも、いいかもしれません。

読むべし!




posted by 武道JAPAN at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録(その他) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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