2010年03月06日

変な給食 幕内秀夫



ある日、子供達から「学校の変な給食」の話を聞いた。

例えば、切り込みが入ったパンが出る。いかにも「何かを挟んで食べる」風。。でもセットになっているのはイワシのフライだったりする。「これサンドにして食べるの??」・・という具合。
我家の子供達が給食を食べていたのは既に過去の事だが、まだ小学生だった子供達が学校でどんな物を食べているのかなんて知らなかったな〜・・親としてそれはどうよ?と反省した。
大半のお父さんは(あるいはお母さんも)そうではないだろうか?

と、その翌日。書店でこの本に出会った。

著者は、管理栄養士であり、「粗食のすすめ」がベストセラーになった幕内秀夫氏。
10年以上前に、小学生だったお子さんの給食の献立を見て、まるでファーストフード店のような内容に驚いた。「六年間もこんな給食を食べたら、健康問題だけではなく、味覚形成の上でも非常に大きな影響がある」
問題意識を抱いて、1998年「学校給食と子どもの健康を考える会」を設立し全国の学校給食情報を集めてきた。

本書では、日本全国総勢73点の「変な給食」が再現写真で紹介され、写真に添えられた幕内さんの絶妙なツッコミに大ウケします。実際、家族で笑いながら読みました。子供達も「そうそう!まさにこんな感じ」と共感しきり。

「生クリームサンド+やきそば+牛乳」・・確かに子供は喜ぶよ。でも、それでいいわけ?
「冷やし中華+原宿ドッグ+牛乳」・・ジャンクな香り!
「ロールパン+四川豆腐+ゴーヤチップス」・・先生”脈絡がない”ってこういう意味?
「カレーうどん+たこ焼き+空豆」・・ビアガーデンか!

・・など

砂糖と油を大量に使ったメニューや、炭水化物×炭水化物のセットなど、中年男性が食べていたら医者に叱られそうな献立や、定食屋で出てきたら客が怒るぞ。。というようなメニューが並びます。

もちろん、どこの自治体でもコストとの兼ね合いや栄養バランスに苦労しながら給食を作っているのでしょうし、「変な給食」が毎日続くわけでもないのでしょうが、それでも「何でこんなセットが実現するかなあ・・?」という奇妙な献立が出てきます。栄養的にみたら「可」でも味覚的な取り合わせがあり得んでしょう・・という。

「桜エビのかきあげ+味噌汁+黒糖パン」
「ジャムトースト+酢豚+みつ豆」

など、「パンじゃなくてご飯なら問題ないのに」と思うメニューが少なくない事に気づきます。

著者も、週5日の完全米飯給食を推奨します。「健康や食の安全だけでなく、食糧自給率向上にもつながります」と、まったくその通りだと思います。完全米飯給食を取り入れた新潟県三条市のメニューも紹介されており、写真を見ると「ほっ」とします。

・戦後に始まった日本の給食は、米国により余剰小麦の輸出先開拓のためパン食中心に設定された
・粒食(米、豆)より吸収が早い粉食(小麦粉系)はインスリンの分泌を早めて日本人の体に負担
・ご飯がいっぱいのカツ丼より、油まみれのスパゲティの方が健康に悪い

など、食と健康に関する様々な情報も盛られています。

21世紀日本の重要課題のひとつ「食糧自給率向上」の解は、米の食事を増やすこと。
お米のご飯を食べれば、当然のように副食品が必要になり、それらを供給する産業が活性化します。日本の伝統的食文化も守られるでしょう。

読むべし!




posted by 武道JAPAN at 14:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録(社会歴史) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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