2009年12月03日

私は日本のここが好き! ― 外国人54人が語る 加藤恭子(編集)

「文藝春秋・特別版・私が愛する日本」(06年8月号)に掲載された「大特集・外国人52人が語る 私は日本のここが好き!」を元に単行本化したもの。
政治家や学者による「日本論」ではなく、世界32ヶ国の様々な立場の人から日本に贈られたエール、とでもいうべき本。
我々にとって「当たり前」と思っていたことが、日本以外では「滅多にない」事であったり(街の中に畑があるのに誰も盗まない)、「そういえば無意識にそんな事してるなあ」(お茶を淹れる時、濃さが均等になるよう複数の湯飲みに少しづつ注ぐ。なんという心遣い!)という事に気付かせてくれたり、とても楽しく読める本。

「日本の最も良いところは人間の資質です。私は日本に来てから、私の足や歩き方について(注:この人は足に障害がある)意地悪な言葉を言われたり、失礼な呼ばれ方をされた事は一度もありません。自分の国ではそうではありませんでした。
日本に着いてすぐの頃、言葉もお金も判らないので、手の上にお金を載せて差し出すと、正直な日本人達は、そこから必要な分しか取りませんでした。私にとっては信じられない事でした。」(パキスタン)

「日本では毎日の生活が無事に繰り返され、きちんと仕事ができ、未来への計画や期待を持つ事ができます。日本の人たちは、そういった意味で自分の国を大切にしていると思います。公共の場所を汚さないだけでなく、政治的な問題が起こっても暴動を起こして火を放ったりしない。自分達の国を汚くすることがない。一日一日が平和と共にある。それが、日本の経済力やハイテクなどの世界に誇る力を生み出す基になっていると思います。」(インド)

「日本は本当に差別がない。あらゆる店の店員は日本人にも外人にも分け隔てなく親切でサービスが良い。これは、意識の底に必ず差別意識を持っている欧米人とは違います。」(イラン)

「中国では人が亡くなると街の外に埋葬しに行きます。日本では墓地が街の中にある。生者と死者がむつみあうようなのどかさ。。お坊さんも聖職者というより優しいおじさんのよう。人々の中に自然に南無阿弥陀仏の心があるんじゃないかと思う。日本の素晴らしいところはそこです。」(中国)

「日本人は丁寧で親切。私は日本人十人と知り合えば嫌な人は一人くらいですが、韓国人だと三人くらいはとても付き合えない。」(韓国)

「札幌で最終電車に乗り遅れて途方にくれている時、見知らぬ男女の車が近づいてきて事情を尋ね、一時間も掛かるところへ送ってくれました。何も要求することなく車は去っていきました。日本人の親切心、心遣いは今まで体験したことのない感動でした。」(シリア)

「私は日本の武道の心を持ち帰り、十年後、二十年後の国を創り上げていく決心です。信じる道や道標を持ち、終わりのない修行を続ける姿、そのものが武道の心なのです。」(トルコ)

「他人のためというより自分のために納得のいくまで仕事をする。それが誇りであり、名誉なのです。この伝統は素晴らしい。日本では、いい加減な仕事をする人は、ごくわずかです。」(アメリカ)

「英国と日本はとても似ています。私達は海の民です。日本人と接しているととても和みます。英国と日本は同じ伝統を守ってきました。英国王室と、日本の皇室です。互いの王室が親しい関係にあることが英国民の日本への親近感を与えてきました。産業の発達した近代国家で、すぐれた文化を持つ島国。この条件に合う国は英国と日本しかないのではありませんか?」(英国)

「日本人は、街は新しくても心では古いもの、伝統を大切にしている。茶道や華道、祭りや初詣。敬語で話すこと。それに映画もテレビも歴史モノが作られる。スペインなんて十年に一度くらいしか昔の人の物語を作らないよ。東洋でも西洋でもなく、昔の人の生活も現代の生活も体験できる世界で唯一の国。」(スペイン)

「日本では全てが何と組織立っていることか。地下鉄のホームには線が引いてあり、誰もが整然と列を作っている。ギリシャでは誰も並ばないし、電車が来ると我先に押し合う。日本の方々に伝えたい。自らの歴史と文化に誇りを持ってください。」(ギリシャ)

「松山の温泉地で偶然に墓地を訪ねたとき、日露戦争で亡くなったロシア人達のお墓があるのを知りました。近づいてみると、なんとミカンや杯が供えてある。近くに住む日本人の女性達が、今でも生花やお水をあげて、ずっとお世話をしてくれているのです。私は、日本人の心の優しさに涙が出るくらい感動してしまいました。それ以来、日本の友人達の事を考えると、彼らを決して裏切ることはできないし、裏切られることもないだろうと確信できるのです。」(ロシア)

・・世界一の「一般人」がいる、良きイスラム教徒に最も近い、世界に手本となる国、など日本人に対する賛辞は尽きませんが、反対に、古き良き伝統が急速に失われている、公共のマナーが悪くなっている、など心配する声も出ています。

多くの外国人が一様に語る日本人は、親切、正直、誠実、謙虚、勤勉、マナーが良い、職人気質、時間を守る、清潔に暮らす、他人を思いやる、人と適度な距離を置き不必要に干渉しないが困っていると親身に助けてくれる・・など。これを読めば、「反日な国」は世界にごくわずかしかない、と判ります。

時には、こうした「外からの目」の声を聞いて、自分の姿を振り返るのもよいでしょう。読むべし!

◆この本について紹介している他のブログ
カウンターゲーム
マイペース魔女の読書日記




posted by 武道JAPAN at 22:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録(社会歴史) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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