2009年07月23日

2011年まで待ちなさい! 世界経済の裏を知る!元外資系投資銀行社長が書いた!3年後にお金持ちになる資産運用 菅下清廣

著者の菅下さんは、大和證券、メリルリンチを経てユダヤ系投資銀行ラザードフレール(ロスチャイルド系)の日本法人社長を務めた金融コンサルタント。その経歴に惹かれて読んでみた。

かなり意外だったのは、「算命学」を持ち出して国家のライフサイクルを論じている点。算命学は占いではなく、国家の行く末を計る学問との事で、10年を単位とする動乱期、教育期、経済確立期、庶民台頭期、権力期の50年サイクルでのトレンドを紹介している。

また、同じく50年で循環する「コンドラチェフ・サイクル」も併せて紹介し、このふたつのサイクルで見ると日本はいまが「大底」で、これから長期上昇トレンドに入ると予測。

そして、2011年に算命学で言う「鬼門通過現象」があり、国家を揺るがす大事件や大転換があるとの事。(前回の鬼門通過は「安保闘争」、その前は「日露戦争」)

とはいえ、概ね日本の未来に対しては楽観的で、これから超長期の上昇トレンドに入り、2011年の鬼門通過後に株価も反転すると予測します。
信憑性は定かでありませんが、「景気」というものが「気」によって左右されるものならば、このように大胆で楽観的な予想も悪くありません。
ただし、著者は「投資が盛んにならないと商売にならない」金融コンサルを業にしている方ですから、ここは話半分くらいに聞いておきましょう。

以下メモ・・・

・100年に一度の金融危機で世界を循環するマネーの流れを生んでいたポンプ(アメリカ)が機能を停止し、自由資本主義の次の仕組みが模索されている

・各国は恐慌阻止のため大規模なマネーの投下を行っており、今後、中国を中心とする大開発(東アジア版ニューディール)で一気に社会資本の整備が進み、アジアは発展の時代を迎える

・米国は没落しても世界最強の国家であり続ける。NYの代わりになる都市はまだどこにも存在しない

・今後、アメリカ/EU/中国と日本を中心とする東アジア・・の三極が世界経済の覇権を競い合う。
特に中国は世界覇権への意図が強いため、米中は何かをきっかけに強い緊張関係に入る可能性が高く、両国ともそれを意識している

・今後はドル暴落、ユーロ安、円高

・日本国内では改革派と守旧派の闘争が繰り広げられる。経済大異変において抜本的改革を嫌う守旧派が主導権をとると国家が滅びる

・世界恐慌は水際で食い止められるだろうが、最悪の場合は以下のシナリオで進む

レベル1:アメリカの有力金融機関や企業の破綻
レベル2:アメリカ全体の金融システム崩壊(現在はこの手前)
レベル3:グローバルに大手金融機関の破綻
レベル4:世界恐慌

レベル2から3への移行が最も長く、あとは一気に進む。レベル3の始まりは以下のようなサインで察知できる。

G20金融サミットが頻繁に開かれる・G20による金融救済ファンドの設立・金融サミット前後の米、英、仏、独、中、日、各国政府の顕著な動き

・いざとなるとアメリカは奥の手を出してくる。以下の3つが考えられる

1)国際通貨体制の変更
固定相場制に戻す・世界統一通貨(IMFのSDRとか主要7カ国のバスケット通貨)の創設など

2)オバマ・ボンド
大統領の名を冠した外貨建て特別国債を発行し中国や日本に引受けて貰う

3)ドル安放置
アメリカが「強いドル」を標榜したのはクリントンの頃から金融立国路線を国策としたため。オバマのグリーンニューディールは環境技術立国を狙っている。環境技術を輸出するならドル安が有利。このままドル安に誘導する。

(これ以外に、性懲りもなく戦争という公共事業をおっぱじめる・・という可能性も、まだあるように思いますが)

・世界恐慌でも生き残れる投資術
これについては王道的なことしか書いてませんし、このブログの趣旨とはあまり関係ないので書きません。





posted by 武道JAPAN at 21:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録(政治経済) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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