2009年06月14日

蠢く!中国「対日特務工作」マル秘ファイル 袁翔鳴

中国の諜報機関による対日特殊工作をリアルに描き出した問題作。「SAPIO」の連載が単行本化されたものだが、帯に「中国大使館が激怒!」とあり刺激的。
特殊なテーマのため、取材源を明らかにした事実の積み重ね・・というような記述にはなっておらず、フィクションとの境界線が付きにくい部分もあるが、十分に「ありそうだな」と納得させられる内容。
政治や国防に関わる人間は当然だが、ビジネスマンも読んでおいたほうが良い。

以下メモ
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・日本はスパイ天国
諜報活動を取り締まる法律が整備されておらず外国のスパイにとって、やりたい放題の「楽な仕事場」となっている。膨大な日本の国益と安全が流出している。スパイ防止法の制定が必要!

・人海戦術が脅威
国家安全省や人民解放軍で訓練されたエージェントである基本同士=100万人
民間人等から様々な手段でリクルートされる運用同士=1000万人
日本には9万人の留学生、数十万人の在日華僑=リクルートに不自由しない。

・新華通信社
報道機関であると同時に情報機関。国内31、国外107支局。人員1万人。
世界各地の特派員が情報を収集し党中央へ報告している。

・創価学会
日本最大の親中団体。池田大作との接触は60年代にさかのぼり、日本の対中世論形成に大きな影響力を持っている。

・外務省チャイナスクール
「スクール」=外務省入省後、専攻する語学毎に編成される集団。
中国専門家らによる「チャイナスクール」は、日本最強の中国応援団とも言われ、日本の国益よりも中国のそれを代弁する言動が眼にあまる獅子身中の虫。外務省の他部局からも批判が出るほど。

・中国との交渉は手ごわい
向こうは政府・企業・マスコミ・諜報機関まで一枚岩で攻めてくるが、日本側は政治家も政府内もバラバラでマスコミも味方をしない。

しかも、経世会(竹下、野中、橋本)のような中国利権漁りに熱心な売国政治家が暗躍して邪魔をする。

中国側も日本人政治家に便宜を供与して一本釣りする。「いい人(=扱いやすい人)」と言われた鳩山由紀夫などは好例。

北京等の在外公館やマスコミ機関の清掃員や運転手は公安の情報員であり、外国人に提供されている宿泊施設や会議場は無制限に盗聴されていると考えて間違いない。

・女、金、脅しを使って情報提供者に仕立て上げる手口は実に巧妙
大学/研究所/大企業にスパイが入り込み日本の知的資産を盗み続けている。企業経営者は危機感を持って防衛に努めるべし。

・防衛省/自衛隊にも食い込んでいる
ハニートラップ(女性による誘惑)で凋落された自衛官がイージスシステムの情報を漏洩するなど、重大な事案が数々ある。日本の情報管理の甘さから、同盟国である米国もF22ステルス戦闘機の提供を断った。

・中国外交に原則はなく、利にさといだけ。それは日本側も同じ。
1992年の天皇訪中は日中の政治家がともに利を狙った打算の産物。天安門事件で世界から孤立した中国が、西側包囲網の中で最も脆弱な日本を凋落して天皇訪中を実現させ、これによって世界が中国との外交を再開した。

・日本に対する中国の工作は今後もますます加熱する
日本の先端技術の知用価値は高いし、長年文化的属国だった日本に、この100年ほど追い抜かれた事がプライドを刺激するらしい。

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本文中に登場する「退役した自衛官を情報提供者に仕立て上げる手口」などは驚くほど巧妙で、よほど予備知識を持って警戒していなければ99%罠に落ちるであろうと納得させられます。

しかし、残念ながら我々は国土を引っ越す事はできないし鎖国してやって行けるわけでもない。危険な隣人と付き合ってゆくために、一般の市民レベルでも自己の情報保全に対する意識をレベルアップしたほうが良い。今のうちに読むべし!






posted by 武道JAPAN at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録(政治経済) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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