2007年11月01日

日本人のための宗教原論 小室直樹

日本に普通に暮らしていると「宗教」をあまり重く受け止めることはないですが、諸外国でのそれは、生活規範の全て(イスラム教)であったり、侵略と異民族皆殺しの正当化装置(キリスト教)であったり、国家の基盤そのもの(ユダヤ教)であったりするようです。

この本は、世界の宗教オンチ(?)の日本人に、主要な宗教の「キモ」と歴史をわかり易く解説してくれます。(比較的わかり易く・・かな)

世界の成り立ちを知る為に宗教は外せないピースなので、絶対仕込んでおきたい知識です。読む価値は高いです。
内容が厚いので、ココで安易にまとめる事はやめておきますが、個人的に強く残った点をひとつだけ。

・・・

現代日本の問題の多くはアノミー(無連帯)に由来する。

明治以来の日本社会の構造は、一神教としての天皇制(と村落共同体)だったが、これが敗戦と高度経済成長の過程で崩壊。

一部が宗教、一部が左翼運動、多くを終身雇用の企業が吸収したが、それらも民族共同体としての規範の代替には成り得ず、現在もそれに代わるものが確立できていない。
この無連帯と無規範に様々な問題の根がある、という指摘。

・・・

そう捉えれば、家庭・学校・社会の諸問題や、企業・官僚の倫理観、規範意識の崩壊も説明できる気がする。

なにしろ我々は、同じ日本に住む同胞であり、運命共同体であり、仲間である、なんていう気持ちをほとんど持っていませんよね。サッカーワールドカップの時くらいですか?赤の他人とも肩を叩き合って喜び合うのは。ああいう瞬間だけ「連帯意識」が出現しますね。

ためになる一冊です。




posted by 武道JAPAN at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書記録(社会歴史) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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