2009年06月27日

ニッポンの評判―世界17カ国最新レポート 今井佐緒里編集

「世界各地で、日本と日本人はこんな風に思われている」
長年現地で暮らす日本人達がそれぞれの国から正直なレポートをしてくれます。

紹介されるのは17カ国。
アメリカ・フランス・ドイツ等、我々にとって馴染みのある国だけでなく、トンガ・イラン・フィンランドなど(地理的にも)遠い国もあって興味深いです。17カ国を17人が紹介するので、視点や掘り下げ方にバラつきはありますが、かなり「眼からウロコ」の体験が出来ます。

「セイントセイヤ」をブラジルのほとんどの子供が見ていた、とか、ロサンゼルスの住人は日本を「すぐそこ」という感覚で暮らしている(NYへ行くにも8時間くらいかかるし、日本に飛ぶのに10時間なのであまり違いが無い)とか、日本発のAVポルノは「HENTAI」という英語になって市民権を得ている・・など「えええ?そうなんですか!?」という話が満載で楽しいです。

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トルコは、日本に対して「世界で一番の片思い」。100パーセント手放しで日本人に好意的。筆者が出産した際、「日本人の赤ちゃんがいる」と病院中で話題になりひっきりなしに見に来る人がいたほど。シルクロードの、東端=白地に赤の日の丸 / 西端=赤字に白の月と星。
(日本とトルコの感動的な友好の歴史「エルトゥールル号事件」の事を知らない人はぜひこちらを一読あれ。)

http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h11_2/jog102.html
http://www.makuya.or.jp/teatime/douwa/ertug/ertugP1.htm
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トンガ人と日本人のメンタリティは非常に似ており「礼儀・謙譲・敬意」が大切。どちらも王室があり、植民地になった事がなく、伝統文化の尊重が必ずしも近代化・合理化・個人主義と折り合いが付かないことを知っており、論理や理屈では説明できない根深い精神性を理解する。ウニ・赤貝・サザエ・海鼠腸(コノワタ)などのトンガ料理を、日本人だけは喜んで食べる。
一方で、中国人は非常に嫌われており、日本人のフリをする中国人もいるほど。
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アラブ人と日本人も根本的なカルチャーで共感する。
社会の単位が「個人」より「家族」であり、礼儀・忠誠の魂がある。YES/NOで割り切らず曖昧にその場を濁すのも共通する。床に座ってご飯を食べるのも親しみを感じる。白人はいつ裏切るか分らないし信用できない。
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フランスでは、日本文化に恐ろしいほど関心が高く、日本人に好意的。ニース大学には、柔道・剣道・合気道部の他に、日本体術、沖縄古武道、忍術部がある。
フランス人にとって絶対に譲れない価値は「美と芸術」、そして市民革命を経て勝ち得た「民主主義と人権」である。彼らにとって、民主主義国家であり、かつ自分達とは全く違った美を保有する異質な文明・・という条件に唯一合致するのが、日本なのではないか。
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相も変わらず「スシ、ゲイシャ、サムライ」の日本観もあれば、高性能な電化製品からイメージする「ハイテクの国」、はたまた映画・文学・アニメ・コミック・Jポップ・ファッションを通じて知る「クールジャパン」など、世代と地域によって日本に対するイメージも千差万別。自分自身では気付かない「外から見られてる日本人の姿」が見えてきます。日本に対する印象はおしなべて好意的なものが多く、心強い気持ちになります。

誠実で正直、信義に厚く、伝統を大事にし、クオリティの高い製品や作品を生み出す・・という、我々自身が心から「是」と思える価値が、世界でもちゃんと評価されているのではないでしょうか。





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2009年06月23日

文明の衝突と21世紀の日本 サミュエル・ハンチントン

93年に発表されて世界的なベストセラーとなった「文明の衝突」から概要を抜粋し、98年に東京で行われた講演「21世紀日本の選択」の内容を収録した新書。
原本「文明の衝突」は500ページを超えるが、本書は手軽で読みやすいわりに「キモ」の部分はしっかりと入っている。読むべし!

以下メモ ・・・

●世界政治の構造
冷戦後の世界は政治やイデオロギーではなく、文化・文明同士の対決となる。また、二極体制(米ソ二超大国&他の国々)という構造から一極・多極(超大国アメリカ&他の国々)という構造に変化し、おそらく真の多極世界へと移行する。

●世界には以下の8つの文明がある
西欧・東方正教会・イスラム・ラテンアメリカ・仏教・ヒンドゥー・中華・日本(その他に、もしあるとすればアフリカ)

同じ文明に属する国同士は、他の文明に属する国同士より親近感を持ちやすい。また、同じ文明同士の国よりも、他文明の国同士は敵対しやすい。

現在支配的な西欧文明は、今後イスラムと中国という二つの文明圏からの挑戦を受ける。

●一極・多極世界には以下の4つの国家がある
1)唯一の超大国アメリカ
2)世界覇権は持たないが主要地域で支配的な役割を演ずる国(EU・ロシア・中国・潜在的に日本・インド・インドネシア・イラン・イスラエル・ブラジルなど)
3)ナンバー2の地域大国(イギリス・ウクライナ・中国に対する日本・日本に対する韓国・インドに対するパキスタン・インドネシアに対するオーストラリア・イランに対するサウジ・イスラエルに対するエジプト・ブラジルに対するアルゼンチンなど)
4)その他の国々

●日本について
日本は、他のいかなる文明とも違い、日本一国のみで孤立して一文明を形成している。最初に近代化した非西欧の国でありながら伝統的な文化を保持し西欧化しなかった。

その文明は高度に排他的であり、広く共感を得る宗教(キリスト教やイスラム教など)やイデオロギー(自由主義や共産主義など)を持たないため、それらを広めることによって他のどこかの国と親近感を共有することができない。他国に移民した日本人は、グループを形成するより他の文明に同化してしまう。

日本の危機に対して、文明的な親戚だからという理由で他の国が助けてくれることを期待できないし、他の国に対して義務を負ってもいない。

●東アジアの政治地図
東アジアには6つの文明(西欧・東方正教会・イスラム・仏教・中華・日本)が存在し、そのうち4文明の主要国(アメリカ・ロシア・中国・日本)が均衡するという状況を抱えている。

東アジアにおけるアメリカのプレゼンスが陰り、中国の台頭が明らかとなる場合、日本はこの二国との同盟を比較検討するだろう。(注:ハンチントンはアメリカの国際政治学者なので、その立場から見ている)

中国と日本とアメリカを結ぶバランスが東アジアの政治の核心であるが、日本と中国の文化の違いや相互不信は大きい。東アジアの将来の平和と幸福は、日中両国が共に生き、共に進む道を見つける事に掛かっている。

中国は、歴史・文化・伝統や自己イメージ・そして急激な経済発展により、2000年に渡って保持してきたのに最近100年ほど手放した、アジアにおける覇権を回復しようとするだろう。他の全ての強国(イギリスやフランス、ドイツや日本、アメリカとソ連)は、工業化と経済発展の後に強力な自己主張と領土拡張、帝国主義に走った。中国が経済力と軍事力を蓄えた後で、同じ事をしないと考える根拠はどこにもない。

中国の台頭は日本にとって難題であり、日米同盟の強化か、中国に順応するかの間で意見の統一ができず問題の先送りをするだろう。
日本は伝統的にバランシング(力による拮抗)よりもバンドワゴニング(強国との協調)政策を取り、道徳的に優れていると思われるものと協力する方針を採用してきたので、今後もそうなる可能性が高い。

以上 ・・・

本書は、世界に多大な影響与えた「必ず読んでおくべき一冊」であり予見の正しさは証明済みですが、この論文が発表されてから既に15年以上が経過した2009年現在においては新たな疑問も提示されるように思います。

例えば、グローバル経済という「共通言語」は各文明間の差異を際立たせるのか、縮めるのか?英語を共通言語とする「インターネット」という新しい文明は、今後どのような役割を果たしうるのか?など

また、果たして文明は必ず「衝突」するのか?
現在起こっている西欧とイスラムの衝突は、西欧文明と言うよりは唯一の超大国アメリカの傲慢に対する異議申し立てと見るべきでしょうし、それもオバマ政権への移行によって方針転換が期待されています。

世界は一極・多極構造から複数の地域大国が拮抗する「真の多極構造」に向かっているようです。
台頭して来た中国と、これからどんな関係を作っていくべきか?
政治の力、ひいては国民の意識レベルが必要とされる時代に差し掛かった今こそ、このような良書を読むべし!そして、我々日本人しか担い手の存在しない日本文明の「絶対に失ってはならない価値」を見つけ出そうではありませんか!


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2009年06月18日

西洋と日本―比較文明史的考察 増田四郎 編

1970年出版の本。
著者の増田先生は一橋大学長、東京経済大理事長を勤めた歴史学者。専門は西洋史、西洋経済史。

大学での共同セミナーにおける増田先生はじめ4人の専門家の講演内容をまとめたもの。この中から、特にインド哲学者、仏教学者である中村元(はじめ)先生の「日本人の思惟方法」が面白かった。日本人の「(広い意味での)世界に対峙するあり方」が見事に描き出されているように思う。以下メモ。

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日本人の思惟方法には大きく3つの特徴が認められる

1)与えられた現実の容認

日本の自然は世界では稀な部類に入る美しさ。そこで暮らす我々は、周囲の環境を好ましく受容し肯定して、世界は人間と対決するものではなく人間も自然の一部・・という融和的感覚で生きてきた。
熱帯や極寒、砂漠など、自然環境の厳しい場所(世界のほとんどはそういう場所)で生きる人々は、「ああ山が美しいな」などとぼ〜っと風景を見ることは無い。ボヤボヤしていると飢え死にするため、世界と「対決」し「戦う」感覚で生きている。

以下は日本人の「現実の容認」姿勢の類例。

・現象界における絶対者の把捉
例えば神のような「絶対者」を、この現象界(現実界)の外(遠い彼方)に設定しようとせず、現象界の内に認めようとする。(山や樹木や巨岩など、身近に見えるものを御神体として祭る、など)

・現世主義
今、今生がよければ良しとする。
古神道に未来観は無く、黄泉の国なども体系化された思想にはなっていない。未来に救いを求める仏教が伝来すると、その考え方に反発が起こり、すぐに救われる・生きながら仏になる・「即身成仏」などを生み出した。

・人間の自然の性情の容認
人間の持つ欲望や感情を認める。難しい戒律などで抑圧しない。

・人間に対する愛情の強調
慈悲の心を大切にする。愛語(優しい言葉を使う)。戦いが終わると敵の戦死者まで弔うという世界に類の無いセンス。

・寛容宥和の精神
異民族間の徹底的な虐殺を経て来なかった。戦乱はあったが、それは同じ民族の支配者同士が覇権をかけて戦ったもの。平安期以来、400年間死刑を行わなかった。キリシタン伝来で十字架像を見て磔を思いついた。

・文化の重層性と対決批判の精神の薄弱
ギリギリまで・・や、徹底的に・・をしない。悪人でも「まあいいや。この辺で許してやろう」と水に流してしまう。議論や追求をしない。

2)人倫重視的傾向

・人間関係を重視する
・位階的身分関係、主従関係などの「関係性」を重視する
・家の道徳を重んずる
・国家至上主義
・特定個人に対する絶対帰依
 例えば仏教でも、釈尊より宗派の開祖のほうを尊んで祀ったりする。
・帝王(天皇)崇拝
 インド等では国王を重んじない。国王と盗賊は、合法/非合法の違いだけで、どちらも「民衆から奪う存在」としか考えられていない。
・派閥主義、派閥の閉鎖性
・人倫における活動の強調
 お坊さんが「作務」(掃除や食事の支度など)をして働く。他の国では何もしないで施しを受けて修行するのが一般的。「一日なさざれば一日食わず」の精神。労働が尊いと考える。

3)非合理主義的傾向

・論理的にどこまでも追求しない
・情緒的、直感的に考える
・複雑さを廃し、単純化を好む
・面倒なことはご破算にして単純化し、それを百万遍でも繰り返す

・・・

と、「ですよね〜」と肯かざるを得ない分析が並ぶ。
40年近く前の出版だが、基本的に日本人は変わっていない。何千年もかけて培ったのだから簡単に変わるはずもない。

しかしグローバル化した世界で、共通ルールでしのぎを削る現在においては「論理的に考えない」「人間の関係性重視」「今が良ければいいや」という合理性や戦略性に欠ける態度では危ない。

こういった日本人の弱点は「操作しやすい国民」として内外の権力者には好都合だし、郵政選挙で小泉元首相のワンフレーズに踊らされた「深く考えず単純を好む」軽挙妄動な国民性を自覚し修正していかないと、最悪の場合は極端なナショナリズムや戦争への道・・という可能性も。
あまりある日本人の美徳はより高め、弱点は自覚して鍛えるべし。

既に絶版だが内容がすごく良い。復刻すべき名著と思う。探せば古書で手に入るので、今のうちに求めて読むべし!



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2009年06月14日

蠢く!中国「対日特務工作」マル秘ファイル 袁翔鳴

中国の諜報機関による対日特殊工作をリアルに描き出した問題作。「SAPIO」の連載が単行本化されたものだが、帯に「中国大使館が激怒!」とあり刺激的。
特殊なテーマのため、取材源を明らかにした事実の積み重ね・・というような記述にはなっておらず、フィクションとの境界線が付きにくい部分もあるが、十分に「ありそうだな」と納得させられる内容。
政治や国防に関わる人間は当然だが、ビジネスマンも読んでおいたほうが良い。

以下メモ
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・日本はスパイ天国
諜報活動を取り締まる法律が整備されておらず外国のスパイにとって、やりたい放題の「楽な仕事場」となっている。膨大な日本の国益と安全が流出している。スパイ防止法の制定が必要!

・人海戦術が脅威
国家安全省や人民解放軍で訓練されたエージェントである基本同士=100万人
民間人等から様々な手段でリクルートされる運用同士=1000万人
日本には9万人の留学生、数十万人の在日華僑=リクルートに不自由しない。

・新華通信社
報道機関であると同時に情報機関。国内31、国外107支局。人員1万人。
世界各地の特派員が情報を収集し党中央へ報告している。

・創価学会
日本最大の親中団体。池田大作との接触は60年代にさかのぼり、日本の対中世論形成に大きな影響力を持っている。

・外務省チャイナスクール
「スクール」=外務省入省後、専攻する語学毎に編成される集団。
中国専門家らによる「チャイナスクール」は、日本最強の中国応援団とも言われ、日本の国益よりも中国のそれを代弁する言動が眼にあまる獅子身中の虫。外務省の他部局からも批判が出るほど。

・中国との交渉は手ごわい
向こうは政府・企業・マスコミ・諜報機関まで一枚岩で攻めてくるが、日本側は政治家も政府内もバラバラでマスコミも味方をしない。

しかも、経世会(竹下、野中、橋本)のような中国利権漁りに熱心な売国政治家が暗躍して邪魔をする。

中国側も日本人政治家に便宜を供与して一本釣りする。「いい人(=扱いやすい人)」と言われた鳩山由紀夫などは好例。

北京等の在外公館やマスコミ機関の清掃員や運転手は公安の情報員であり、外国人に提供されている宿泊施設や会議場は無制限に盗聴されていると考えて間違いない。

・女、金、脅しを使って情報提供者に仕立て上げる手口は実に巧妙
大学/研究所/大企業にスパイが入り込み日本の知的資産を盗み続けている。企業経営者は危機感を持って防衛に努めるべし。

・防衛省/自衛隊にも食い込んでいる
ハニートラップ(女性による誘惑)で凋落された自衛官がイージスシステムの情報を漏洩するなど、重大な事案が数々ある。日本の情報管理の甘さから、同盟国である米国もF22ステルス戦闘機の提供を断った。

・中国外交に原則はなく、利にさといだけ。それは日本側も同じ。
1992年の天皇訪中は日中の政治家がともに利を狙った打算の産物。天安門事件で世界から孤立した中国が、西側包囲網の中で最も脆弱な日本を凋落して天皇訪中を実現させ、これによって世界が中国との外交を再開した。

・日本に対する中国の工作は今後もますます加熱する
日本の先端技術の知用価値は高いし、長年文化的属国だった日本に、この100年ほど追い抜かれた事がプライドを刺激するらしい。

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本文中に登場する「退役した自衛官を情報提供者に仕立て上げる手口」などは驚くほど巧妙で、よほど予備知識を持って警戒していなければ99%罠に落ちるであろうと納得させられます。

しかし、残念ながら我々は国土を引っ越す事はできないし鎖国してやって行けるわけでもない。危険な隣人と付き合ってゆくために、一般の市民レベルでも自己の情報保全に対する意識をレベルアップしたほうが良い。今のうちに読むべし!




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2009年06月07日

日本人はこうして奴隷になった 林秀彦 【武道家の書いた本】

怒りの書。現下日本の状況に対する過激な怒りと嘆きと警告。
日本人論も数ある中で、これだけ徹底的に「ダメ出し」するのも珍しい。

著者の林さんは、齢七十を超える教養人で柔道師範。若くして独・仏に哲学を学び、劇作家として数々の作品を生み出す。

18年間オーストラリアで暮らし2年前に帰国したが、「帰国して知った。日本の現状のすべては、目に余る後進性に彩られている。いつの間にか日本は世界でも相当下位の後進国に転落している。(中略)すでに日本人とは呼べない無国籍状態の中で、他民族の奴隷になっている。」と驚き、「この国の終わり」という本を発表(こちらはまだ読んでない)、続いて書き上げたのが本書である。

何も考えず鵜呑みにする軽佻浮薄で哲学のない日本人を罵倒し、日本をダメにするインチキゲンチャー(似非教養人)を批判し、日教組を解体せよと叫ぶ。

全体的に怒りの感情に押されて過激な言説を連ねているが、けして自虐史観などではなく祖国への愛ゆえに怒っているのと、思わず「ううむ!」と唸らざるを得ない鋭い視点を見せてくれる良書。

少々読み手の力量を問われる部分もあると思う。
この真摯な警告を、他人事として受け流すようでは仕方ないし、「日本はもうダメ」と言われてそのまま「そうかもうダメか」と絶望するような人も読まないほうが良い。

以下メモ(メモはするが、この本は実際に読んだほうが良い。価値がある)

・日本民族はいまや他民族の奴隷になっている。日本列島は養豚列島だ。民族滅亡は、もはや不可避。

・日本人は「人間中の異種」である。その事をハッキリ自覚しなくてはならない。白人と同じ土俵で勝負をするな。連中とは「悪の強さ」の桁が違う。

・グローバル社会は皆が同じ教室に入って共通一次で同じ基準で競争するようなもの。その中に異質な生徒が一人(日本)。異常に寛大で桁違いに欲望が薄く、和を重んじ弱肉強食という世界の常識を知らない。戦争の何たるかも本当は知らないのに、挑発されて慣れない暴力をふるったため数年落第もさせられた。きわめて優秀な答案用紙は隣の生徒にカンニングされている。

・このような学校は自主退学すべし。外面はともかく、国内では自由だの民主主義だのというお題目は捨てて、不文律と慣習法の国体に戻せ。儒教、武士道、禅、陽明学にも「自由」という概念はない。

・日本人にも日本語にも「論理」がない。日本語は論には合わず、歌に合う。

世界=論理
日本=情緒

英語=ロジック
日本語=オノマトペ(擬声語・擬音語)

英語=気温が下がりましたね(客観)
日本=寒くなりましたね(主観)

・世界は「哲学」「思考」の戦場と化している。論理的に自己を他者に説明でき、相手を折伏できなければ勝てない。

・日本人はバカヅラ。西洋人はワルヅラ。
日本では何も考えずつるむ、群がる、仲良くする=バカヅラで安心。
西洋では群居する事は個人の領分の侵しあい、戦い、競争=ワルヅラが生き残る。バカヅラは得体が知れず怖い。

・日本には哲学がない。
ギリシャに代表される西洋では奴隷を持つ習慣が長く労働から解放されてヒマ。自然も変化が少なく、人々の話題は深く考える事・理屈に発展した。
日本では稲作に忙しく、四季がめまぐるしく変化して考える時間も習慣もない。天気の事を話題にしておればOK。しかも民族性として飽きっぽく、じっとしておれない軽重浮薄な面がある。物事を執念深く突き詰めて考える事に向かない。
言語さえ捨て去ってどんどん変化してゆく。江戸時代に書かれたものを現代日本人は、ほとんど読めない。日本語の平安期〜現代の変化に比べれば、西欧の中世〜現代の変化などわずかなもの。

・情報の鵜呑みだけは絶対にしてはいけない。一生勉強し、自分の頭で考えよ。

・元来が異質で分裂している人間同士の、より深い分裂と対立を防ぐものはコミュニケーションしかない。日本のような均質社会では、これが不要で発達しない。

・日本には四季があり変化に富むと言われるが、千年一日の如くそれが繰り返すのみ。他民族との命懸けの闘争が日常茶飯だった世界と違い、過去のパターンを記憶しておれば未来に対処できた。長老の話を鵜呑みにして、自分の頭で考えない。物事の本質を深く突き詰める問い(What ,Why)がなく、でどうすれば(How)しかない。想像力がなく、鳥瞰図的視野を持てない。

・こうした日本と日本人の限界の根底が世界にバレ始めている。
この200年あまり、列強は肩慣らしに日本を手玉にとってキャッチボールをし、次のノック練習であちこちにかっ飛ばした。そして今、最終試合が始まった。

・人類が滅びつつあるときに、我々しか世界を救う民族がいないのに、真っ先に滅びてはならない。





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